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Warren Jones International Youth Regatta参戦記
レポート/長堀裕樹
----------2007/2/28

Warren Jones International Youth Regattaはオーストラリア、パースのRoyal Perth Yacht Clubで行われました。
America's CupのAustraliaUで有名なこのヨットクラブはパースの中心を流れるスワンリバーにあり、平日でも昼過ぎになるとビールを持ったおじさんたちが楽しそうにセーリングしているところです。
今回の大会はU−25(25才未満)のためのマッチレース大会で、この大会に参加する招待枠をPSTの谷路さんが日本チームのために1枠確保していただき、またJYMAのサポートで参加することができました。
船はFoundation36、大会前日に見たときは思ったよりマストは低かったものの、すべてが大きく、Y30より大きな船でマッチレースをしたことの無い僕達にとって、強敵に見えました。
初め、トリマーはシートの重さに、バウやピットはポールの重さやスピンの大きさに戸惑っていましたが、慣れてしまえば乗りやすい船でした。

体重制限はMAX480kg、クルーは6人以上で乗ることになっていたので、今回はいつものBambinoのメンバー城山洋太、佐藤大介、長堀裕樹に加えて、磯谷航介(本吉夏樹チームのバウマン)、日本での第一回のユースマッチを一緒に戦った松坂嘉子、ニュージーランドからノースセールで働くハイデン・ウィットバーン、地元リード・フレミングの7人で参加しました。ちなみにリードは19歳なのに111kg。大介の最強の助人になりました。合計体重は479.1kg。風が吹くパースにはもってこいの体重です。
参加チームはオーストラリアの各地からチームが集まり8チーム、イギリス、スウエーデン、日本の11チームでした。

この大会はユースを鍛えるプログラムも含まれたレガッタになっていて、レガッタが始まる前の2日間に6つの講義がありました。
初日9時に大きな広間でレクチャーが始まったかと思うと、外でいきなりのランニングとスポーツテスト。体力的にそこまで負けているとは思いませんでしたが、やはり体の大きさには差があります。
続けて、ピーターギルモアさんによる、チームの作り方、マッチレースの基本について教わりました。メンタルについても学びました。何よりもすごいと思った点は、スポンサーシップについてのレクチャーがあったことです。プロのスポーツライターの人が、自分を売り出していくポイントについて話してくれました。ヨット以外の話のところでは難しい英単語も多く完全に理解できなったことが、非常に残念でした。
また、このレガッタはスポンサーをとても大切にする大会で、スポンサーレースとスポンサーランチが各2回あり、僕にとっては初めての経験になりました。スポンサーロゴが1艇1つずつ入っているので、見ているスポンサーにとってはとても応援しやすいようです。レースはフリートレースで行われました。観覧船に乗っているスポンサーの方に応援されながらフリートレースをするのは、マッチレースとはまた違う盛り上がりがありました。ちなみに2回目のレースでは、フィニッシュ間際で3位に滑り込み、大穴だった僕達は乗っていた船のスポンサーさんにとても喜んでもらい、ビールをご馳走してもらいました。


肝心のマッチレースですが、ダブルラウンドロビンに1-2位.3-4位のファイナルというフォーマットでした。
レース中、2人の外人がいるので船の上は英語がメイン。でもばたばたしてくると日本語が出てしまう。これでもチームはどんどん走って行きました。スピード的には負けてないものの、陸の近いところでレースをしているため、風はとてもシフティーです。そのためコースが鍵を握ります。スタートで勝っていても最初のブローをつかめなければ意味がありません。ここで起きるのがハイデンとリードの英語の喧嘩です。地元リードは自分の経験を話し、ハイデンは見えるブローについて話す。だんだん熱くなってくると何を言っているかも分からず、それを聞く僕はカリカリする。悪循環が起きてしまいました。せっかく戦えそうだったので、言葉の問題や練習時間が足りなかったことが残念です。

今回の遠征は、480kgにクルーをそろえるというのがとても難しかったです。日本人だけでは480kgにするのは大変で、大会の方に111kgのリード君を紹介していただきました。
しかし、海外遠征は面白いです。海外の同年代のセーラーと昼間は真剣にレースをし、帰ってくるとビールを飲む、レースの話で盛り上がれば最高です。25歳未満の読者の皆さん是非参加してみてください。やめられなくなります。

最後に、今回応援してくださったJYMA,HMYC,ZMYC、クルー探しに協力して下さった方々ありがとうございました。

1位 Torvar Mirsky
2位 Keith Swinton
3位 Evan Walker
8位 長堀裕樹


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